◆打木屋のエギスミイカ仕掛け◆
これまでの東京湾でのスミイカ釣りはシャコテンヤによる釣りが一般的でした。近年、シャコの入手が困難になりました。ここに紹介するエギによるスミイカ釣りは基本的にはアオリイカ釣りと同じです。アオリイカ釣りと違うのは探るタナです。アオリイカ釣りは底から2mほど上にタナを取りシャクるのに対し、スミイカ釣りはタナを底に着くようにします。ですから、スミイカ釣りでは中オモリが底に着いたら、ハリス分だけ持ち上げてシャクリます。◆竿◆
スミイカのエギ釣り用の専用竿もありますが、シロギス竿でも十分代用できます。但し、穂先は柔らかくても胴はしっかりとしている竿が望ましいです。釣具店でスミイカ専用竿として売られている竿はシャコテンヤで釣る竿です。エギイカ用ではありませんので間違い無いように。テンヤスミイカ用の竿は穂先がとても硬く、胴もしっかりと作ってありますので、エギイカ釣りには不向きです。
お薦めの竿は ・「ダイワ アナリスター エギスミイカMH-175 本体価格¥24,500-」
◆リール◆
軽い両軸リールであれば良い。この釣りにはリールの遠投性能やドラッグ性能は必要ありません。
お薦めのリールは ・「ダイワ プリード150H 本体価格¥7,400ー」 ・「ダイワ エアド100H 本体価格¥28,500ー」◆道糸◆
PE1号が望ましい。太くても1.5号か2号まで。できたら、道糸の先にリーダーとして2.5号か3号程度のフロロカーボン糸を2mほど結んでおくと良い。PEラインとリーダーの結び方はいろいろありますが、[新太郎ノット](クレハのホームページを参照)をお薦めします。うまくできない方はPEラインをスナップ付きより戻しを介してオモリに繋いでも良いです。スナップ付きより戻しはインターロック式は突起部分が引っ掛かり、思わぬ時に外れることがあるので使用しないでください。セフティースナップが良い。
◆中オモリ◆
棒状または半月形状のもの。10号~15号程度の重さ。また、この釣りには天秤は使いません。◆ハリス◆
フロロカーボン系の糸で太さは2号~3号。長さは2m前後。標準は2.5号を2.5m。エギをすぐに取り替えられるように小さめのクリップを付けておくと便利。
◆エギ◆
あまりにもたくさんの種類があるので、どのような餌木を選んで良いのか迷ってしまいます。オモリ2.5号が標準です。シーズン初期は2号を使うこともあります。終盤には3号を使います。東京湾内ではピンク系かオレンジ系の餌木が乗りがいい。 私のお気に入りは ヨーヅリ(デュエル)アオリーQシリーズのプレミアムアオリーQの中の マーブルサクラダイとバレンシアです。 どこのメーカーの餌木でも目のすぐ後ろに羽根が頭の方へ向けて左右に出ています。この左右の羽根は水平安定板の役目もあると思いますが、もう一つの大事な役があります。イカはあの左右に出ている羽根状のものが嫌いなのです。ですから、イカは頭の方から乗ろうとせずに背中後方から乗ろうとするので、尻尾にある針に掛かるのです。◆あると便利なもの◆
スカリ 釣ったイカをスカリに入れておいて、帰り間際に船の外側に吊るして洗うために長めの紐を付けておくと良い。◆釣り方◆
中オモリが底に着いたら、ハリスの長さ分だけ巻き取り、シャクリ始めます。何回かシャクリ操作をして当たりがなければ、タナを再び取り直します。餌木は一種のルアーなのでじっとしていてはイカは乗りません。シャクリの上下幅は50cm~1mくらいです。ピュッというような素早さでシャクリます。海底からエビが逃げるように跳ねあがるイメージを想像してみるといいと思います。その逃げ回る様をイカが見て、餌木が沈み切った時にイカは乗ろうとするのです。餌木が沈み切って底に着いてから、次にシャクるタイミングはその時のイカの活性によるので一概には言えません。アオリイカ釣りのように餌木が下がりきったらすぐにシャクリ上げるよりもほんの少しは待った方が乗りがいい時もあります。
◆どのようなシャクリ方がいいのか?◆
イメージとしては、エビが底から跳ね上がるような感じに餌木をシャクリます。餌木をそっと持ち上げるというのではなく、イカの接近から逃げるような動きを演出してやるといいと思います。イカは餌木が沈んで行き底に止まる瞬間に乗ると思われます。スミイカが餌木に乗ったかどうかは次にシャクリ上げた時に「ガツン」という感じで竿が止まるのではっきりわかります。 シャクリ上げた時の、「ガツンー」とした手応えがこの釣りの魅力です。